国際教養学部 比較文化学科

教員メッセージ

達成可能な目標を立て、
新しい世界観をその手に!

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ボクがインタビューしたよ! MIU(ミウ) 宮崎国際大学公式マスコット
キャラクター MIU(ミウ)

TESOL(英語教授法)・学習者育成

エレン・ヘッド Ellen Head

出身地 イギリス
担当教科 アカデミック英語、
卒業論文など

ヘッド先生は英語を母語としない人に向けての
英語教授法や、“自律的な学習者”を育てる
指導方法を専門としているよ!

miu

現在の専門分野を目指したきっかけは?

miu

私は、語学学習に伴う自己啓発に魅力を感じています。新しい言語を学び、使うとき、私たちは新しい世界観を手に入れずにはいられません。教室にいる時間だけでは本当に高いレベルの能力を身につけることはできないので、言語学習者は教室の外で何をするか、自分なりのモチベーションと計画を持つ必要があります。そのために、学習について学生と話し合い、できることを見つける手助けをし、達成可能な目標で計画を立てる「学習者育成」が重要です。私が最初に勤めたイギリスでは、さまざまな国の学生を教えましたが、彼らはすでに社会人になっており、授業の時間が貴重であることを知っていて、授業の外でも目標を持ちたいという強い意志がありました。日本で仕事をするようになって、大学1年生には簡単な目標を立てたり、言語学習者としてのアイデンティティを考えたりするような働きかけが必要だと実感しています。ですから、私は研究において、それをサポートする方法を常に模索しています。

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専門分野のおもしろいところって?

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学生は4年間で英語力も、やりたいことへの考え方も、大きく成長します。また、社会・経済・歴史の状況は常に変化しているので、学生から得られる見識を大切にしています。
全国語学教育学会には、全国に素敵な仲間たちがいます。学習者ディベロップメント研究部会というグループがあり、日本人もいれば、アメリカ人、中国人など、さまざまなメンバーがいます。文化の違いを超えて、何が同じで何が違うのかを知る機会が多くあります。

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大切にしていることや目標は?

miu

今は、学術研究の書き方について興味があります。皆さんはどんな本を読むのが好きですか? 私は小説や物語を読むのが好きです。では、どうすれば物語のようにおもしろい研究が書けるのでしょうか。研究論文では、何が起こったのかがよくわかるような書き方をすることが大切だと思います。しかし、「序論」「方法」「結論」と、いつも同じ形式である必要はありません。それらは有用なガイドラインですが、私は学習体験の一部であった、思考や感情を探りたいのです。
私たちは教室の中にコミュニティを作ることができます。私の目標は、学びやすく探求しやすい、そして自分の考えを安全に共有できるようなコミュニティを作る手助けをすることです。

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MIUの魅力って?

miu

MIUで4年間見てきた学生の成長ぶりたるや、感動的なものです。
私がMIUのことを知ったのは2005年、所属する「学習者ディベロップメント研究部会」の会議で本学国際教養学部の教授にお会いする機会がありました。彼女はラテンアメリカの学生たちとオンラインで交流するというエキサイティングな話をしてくれました。それはほとんどの教師が授業でオンラインコミュニケーションを使う何年も前のことでした。
2017年にMIUに来た時、学生たちがグループワークや板書に一生懸命取り組む姿がとても印象的でした。アクティブラーニングを徹底するという本学の方針が、学生や先生方にも真摯に受け止められると感じました。また、同僚たちが歴史や経済といった専門分野の本や論文を書き、国際的なレベルで自分が専門とするテーマに貢献していることにも驚きました。
社会学と心理学のクラスにティームティーチャーとして参加した時、これらの科目を学ぶことによって、学生たちが新しい概念を学び、世界観を成長させることができるのを目の当たりにしました。最初の数カ月はリスニング力が足りず、大変な思いをした学生もいましたが、理解できない学生に通訳し、手助けする能力の高い学生がいるかどうかで授業の結果が左右されることもありました。また、プレゼンテーションの際には、英語は得意でも恥ずかしがり屋の学生を、勇気のある学生が助けました。そうしているうちに、一人ひとりがグループに貢献できるようになったのです。そして、どの学生も高い英語力を身につけることができました。MIUで目にした成長の軌跡はイギリスで教えていた学生の1年間の成長にも引けを取らないように思います。

ヘッド先生から これから学ぶ人へメッセージ

インターネットなどたくさんの刺激がある中で、1つのことに集中するということを学ぶことが大切だと思います。注意の向け方、集中の仕方を学ぶ。(テレビゲームのことではありません。ゲームなどと同じくらい英語の教科書を読むことに興味を持ってほしいのです。) 自分を信じること。小さな目標を立てて、実践して振り返る時間を持ちましょう。そして、新しい小さな目標を設定し直してください。
1つのことに専念するのはしばらくの間と思うとよいでしょう。社会は「一生1つの仕事、1つの会社」という時代から変化しているのですから、自分が望む経験ができる道を選び、数年後に新たな選択をする覚悟で臨めばいいのです。

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Ellen Head Profile

  • スコットランド、セント・アンドリュース大学英文学科、ラテン語学科卒業。
  • ロンドン大学大学院TESOL(イギリスで中学校と高校で教えるための教員免許)取得後、同大学院修了。シェフィールド大学大学院修士課程修了(日本語・日本社会論)。
  • イギリスの社会人を対象にした学校で教鞭をとり、ケンブリッジインターナショナル英英辞典の制作に携わった後、2000年に来日。神戸女子大学、桃山学院大学、関西外国語大学、プール学院短期大学(大阪)で勤務(~2014年)。2015年~2017年、中国の上海ブリティッシュ・カウンシルに勤務し、CEFRに基づく新しい試験「Aptis test」の実施に携わる。
  • 2017年宮崎国際大学に移籍。

小説を読んだり、お茶を飲んだりするのが好きです。 私の楽しみ方は、2時間歩いて、新しい本を買って、カフェで読むことです。また、中国で流行している太極拳というスポーツをするのも好きです。日本の神戸で先生に習ったのですが、もっと上達したいと思っています。

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日向の大御神社と伊勢ケ浜がおすすめです。親友がそこに住んでいるので、よく行きます。

私は「一期一会」という言葉が好きです。日本に来て間もなく、広島から熊本へ観光に行った時のことです。偶然、電車の中で向かいの席に座っていた青年と話をすることになり、1時間も話し込んでしまいました。最後に小倉駅に到着すると、彼は「日本では『一期一会』と言います。1度しかあなたには会えないかもしれないから、この1度を大切にするんです」と。この言葉は私の心に残りました。

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