宮崎国際大学公式マスコット
キャラクター MIU(ミウ)
生態学、集団遺伝学
満行 知花 Chika Mitsuyuki
出身地 | 日本 |
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担当教科 | 環境と科学 学習の科学 幼児と環境 保育内容指導法「環境」 |


私は、子どものころから野山を駆け回ることが好きでした。幼児期から食べられる山野草を探しては食べ、小学校1年生から植物採集をはじめ、また色々な疑問を「実験」して試す、特に生物には強い関心を持っていました。その興味のまま、理学部に進学し、生態学について専攻することになりました。その中で、微生物、さらには分子生物学といった”小さなもの”の面白さに気づき、これまで研究を行ってきました。


「なぜ私たちは生きているのか」「なぜ男と女がいるのか」といった一見、哲学的で答えようのない疑問が、生物学の視点から科学的(理論的)に説明できる問いだと知った時、とても驚き、この分野に進もうと思いました。そして、そのような視点で生物を見れば見るほど、生物の形や行動、生態の巧妙さ、多様さにはいつも驚かされます。


私が授業の中で大切にしていることは、積極的に外に出て自然や生物にふれること、そして「考える」ことです。すべての授業で屋外での活動を取り入れ、キャンパス内の生物マップの作成や、動物園での観察をもとにした教材作成などを行っています。
Pick Up 授業
忍ヶ丘教養Ⅲ




先生方の素晴らしさ、学生がとても素直、など色々な魅力がありますが、私にとっては何よりも、このキャンパスの自然環境が決定的な魅力です。私は植物生態学が専門ですが、本学構内には、宮崎、おそらく九州でも報告のない日本のタンポポが自生しており、着任してとても驚きました。そして私の研究室の窓いっぱいに広がる1本の大きなクスノキは、私がずっと探し求めていた歴史的背景を持つ、研究材料として最適な個体です。大学構内が研究フィールドになることに、特別な縁を感じています。
満行先生から
Chika Mitsuyuki Profile
- 九州大学大学院 システム生命科学府(一貫制博士課程) 修了
仕事や子育て(5歳、3歳)に追われる日々ではありますが、できるだけ家族で地域の自然や文化に根ざした生活をしたいと思っています。先週は何年か振りの田植えをして、昨夜はその「さのぼい」(田植え後の打ち上げ)でした。宮崎ならではの暮らしに懐かしさを覚えるとともに、今もなお続いていることに、ほっとしています。この土地だからこそできる体験を、子どもたちと共に味わいながら暮らしていきたいと思っています。
私は宮崎県出身で、高校卒業と同時に県外の大学に進学してから、今回20年ぶりに宮崎に帰ってきました。これまで6つの都道府県に住み、それぞれ好きなところがありますが、やっぱり地元・宮崎は落ち着くな、と思っています。
「可能性を決めつけない」でしょうか。
好きな言葉、と言うかは分かりませんが、私は大学院生の頃に指導教官の先生のおっしゃった言葉が心に残っています。私は大人しい学生で、積極的に何でも進めていく同期達と比較していつも自信がありませんでした。ある日、指導教官の先生に「私は優秀じゃないから・・」とこぼすと、先生は言いました。「大学院生の時点で優秀な研究者かどうかなんて、誰にも分かりませんよ。」そして、他の同期と分け隔てなく数多くの機会を与えてくださいました。私も、学生の可能性を決めつけず、さまざまな機会を与えられる教員になりたいと、常々考えて行動しています