設置の趣旨
本学は、社会のグローバル化に伴う地域社会の多様なニーズと国際的通用性に応えるべく、国際教養学部と教育学部の2学部で、共に英語教育を重視した教育を行ってきました。特に国際教養学部では多くの外国人教員を配置し、ほぼ全ての授業を英語で行う少人数でのグループ学習を主体としたアクティブラーニング形式による教育を展開しています。CLIL(Contents Language Integrated Learning:内容語学統合学習)の手法も先駆け的に取り入れ、教育の充実を図ってきました。 世界各国の共通目標として掲げられたSDGsの達成をはじめ、国際性豊かで他国の異文化を理解し、国際的な諸課題に取組む能力や優れたコミュニケーション能力を有する人材の輩出は急務となっています。 このような背景、激動するグローバル化社会の状況を鑑み、本学では学部教育に加えさらに高度な国際コミュニケーション能力、あるいは国際教養を涵養した学生を輩出する目的により、この度大学院国際教養研究科(修士課程)を設置することといたしました。研究科概要
開設時期 | 令和5(2023)年4月 |
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開設地 | 宮崎国際大学(宮崎県宮崎市清武町加納丙1405) |
修業年限 | 2年 |
入学定員 | 5名 |
取得学位 | 修士(国際コミュニケーション学)、修士(国際社会文化学) |
3つのポリシー
アドミッション・ポリシー(求める学生像)
本研究科は、グローバル化やSDGs等を背景に、多国間文化に関する知識を深め、国際言語を活用しながら世界または地域で活躍できる人材、または英語力を深めて専門分野(教職関係等)で活躍できる人材の養成を主眼としており、世界の文化・社会交流の発展、国内での国際言語教育の発展に寄与することを使命にしている。したがって、本研究科は次のような人材を求める。
国際コミュニケーションコース
- 英語の基礎学力と日常的な会話力を有し、英語表現力・英語コミュニケーション力をさらに向上させたい人を求めます。
- 修士論文執筆に必要な、基本的な分析力、批判的読解能力と論理的表現能力、ITリテラシー、当該の研究分野における学部レベルの基礎的な知識を身に付けている人を求めます。
- 大学院で身に付けた専門分野を活かして社会に貢献したい人を求めます。
国際社会研究コース
- グローバルな視野と感性を持ち、国際問題に関心があり、国際的リベラルアーツを身に付けたい人を求めます。
- 修士論文執筆に必要な、基本的な分析力、批判的読解能力と論理的表現能力、ITリテラシー、当該の研究分野における学部レベルの基礎的な知識を身に付けている人を求めます。
- 大学院で身に付けた専門分野を活かして国際社会で活躍する意欲を有している人を求めます。
カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)
グローバル社会で活躍する上で必要な基礎能力を涵養するために、全員が履修する「基盤共通科目」を設け、また、各自の将来の進路を考慮して選べる「基盤選択科目」を設けている。さらに、専門性をより高めるために、それぞれのコースにおいて、「コース別特別科目」が設けられている。
「基盤共通科目」と「基盤選択科目」では、両コースの教員が協働して、それぞれの得意分野・専門分野について教育を行う。研究科の設置趣旨に則って、国際的な文化の多様性、国際環境問題、国際経済問題他、情報処理関係等、様々な分野においての専門性とコミュニケーション力を高めるために、幅広く知識が修得できる。また、交流セミナーを通して、学生同士が発表会を企画し、外部講師を招いての討論会を行うなど、能動的アクティブラーニングを取り入れ、本学のメリットを生かした教育システムを活用する。
「コース別特別科目」においては、複数指導体制を取り、それぞれ異なった観点から幅広い指導が受けられる様に配慮する。
国際コミュニケーションコースでは、国際コミュニケーションを研究する上で必要となる知識、情報収集法、プレゼンテーション方法など理論と技術を学ぶ科目を「国際コミュニケーション学基礎演習」として開講する。
国際社会研究コースでは、国際社会を研究する上で必要となる知識、情報収集法、プレゼンテーション方法など理論と技術を学ぶ科目を「国際社会研究基礎演習」として開講する。
ディプロマ・ポリシー(卒業までに身に付けてほしいこと)
本大学院学則に規定する修業年限以上在学し、所定の単位数を修得し、下記の各コースの目標とする素養を身に付けたと確認され、修士論文の最終試験に合格した者に修士の学位を与える。
国際コミュニケーションコース
- 高い語学力と高度な国際コミュニケーション分野の知識を身に付け、グローバル社会で確実なコミュニケーション力を発揮できる能力を有する。
- 国際コミュニケーションの観点から専門的な研究を行うために必要な学術的思考力を身に付け、国際社会の課題や諸問題を理解し、論理的かつ批判的に分析する能力や問題・課題の解決に向けて提言・実行する能力を有する。
- グローカルな交渉現場に必要な、客観的思考力や高度な推理・判断力を常に向上させる意欲・関心・態度を有する。
国際社会研究コース
- 異文化の多様性を客観的に見つめ、それぞれの特徴を的確に判断できる能力や異文化に関する知識を有する。
- 現代のグローバル社会のさまざまな課題に対し学際的研究ができる能力を有する。
- 英語でのプレゼンテーションやコミュニケーション力を有する。