木を組み、楔を打ち込んで仕上げる伝統的構法で木のジャングルジムをつくりあげることで、子どもたちは木のよさや、ものづくりの楽しさを体験しました。また、講話を聞くことで、保護者は森の現状と課題を知ることができました。
主催者から依頼があり、幼児・児童と保護者が木に親しむ「木育イベント」として、本学教育学部教授守川美輪と教育学部学生4名が手づくり木製玩具の遊び場と製作コーナーを担当しました。
木の人形は、小片に切ってある杉角材を使い、目の粗い紙やすりから目の細かい紙やすりに替えながら磨いて、組み立て、カラーペンで色をつけて製作します。紙やすりを使うことで、木の香りや手触りの変化を感じることができます。参加した学生の感想を紹介します。
木育イベントに参加して
宮崎国際大学教育学部 2年 外園ひかる
私は木の人形製作の指導をしました。子どもたちは小さな手で一生懸命木を紙やすりで磨いていました。そして、自分なりに人形の顔と体を描き、にこやかな表情の人形ができていました。
木の人形製作をしている場所の横で、子どもたちがジャングルジムを組み上げていました。子どもたちは高いところに登って真剣に、そして楽しそうな表情を浮かべながら、くさびを木槌で打ち込んでいました。そして、何人もの子どもが登ってもびくともしないジャングルジムができあがりました。伝統的な建築技術を体験的に学ぶことができました。
私は、子どもは小さい頃からたくさんの体験をすることが大切だと考えます。体験することで得た、知識や技術を使って考えたり、工夫したりすることができるようになります。私は子ども自らが心と体を動かして、成長できるような場を設け、その場にあった援助ができる保育教諭になりたいと思いました。