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教授
河原 国男
Kunio Kawahara
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出身国
日本 Japan
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学位 分野・取得大学
修士(筑波大学)
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教授分野
教育原理、教職概論、教師とは何か、教職実践演習
MIUで学びたいあなたへ
何者かに“なる”こと、努力によって何者かに“なれる”、ということは、希望に満ちた課題を指しているはずです。ですので、より限定して、教師になる、ということも、明確に方法を伴う目標として意識されることが望ましいです。およそ150年前、明治の初め、福沢諭吉の言った「学び」は、そのような、何者かになれるという可能性を人々に勇気づけて、伝えたものでした。「学びたい」というあなたは、きっと諭吉先生の教えに沿っているのです。ただ、その一方で、「寄り添う」「寄り添ってくれる」という昨今の言葉の用法が注意されます。若いみなさんの一部には魅力的に響くようです。もしもですが、努力することを無意識のうちに放棄し、そのことを正当化するのとしてその言葉が働いているとすれば、大丈夫だろうかと気になりますね。
主な研究課題 Research Topics
所属学会 Associations
- 日本教育学会
- 日本社会福祉学会
主な研究業績 Research Achievements
著書
- 河原国男『徂徠学の教育思想史研究〜日本近世教育思想史における「ヴェーバー的問題」〜』渓水社、2004.2
- 河原国男・中山迅・助川晃洋編『小中一貫・連携教育の実践的研究〜これからの義務教育の創造を求めて〜』東洋館出版、2014.3。
その他
論文、その他
マックス・ヴェーバー政治教育思想の研究
- 河原国男「マリアンネ・ヴェーバーのマックス・ヴェーバー伝(1926)における「政治教育」認識〜人間形成(Bildung)の認識構造に着目して〜」『教育科学論集』宮崎国際大教育学部紀要・第8号、pp.18-95、2021,12。
- 河原国男「H.バウムガルテン「自由主義」自己批判論における政治教育認識〜 M.ヴェーバー政治教育認識形成の観点から〜」『宮崎大学教育学部紀要(教育科学)』第94号、pp.39-128、2020.3。
- 河原国男「M.ヴェーバー教授就任講演の「国民国家」論における「政治教育」認識とその史的意義〜「闘争」可能性の認識と国民としての「政治的成熟」という目標設定〜」『宮崎大学教育学部紀要(教育科学)』第87号、pp.1-37、2016.8。
- 河原国男「M.ヴェーバー『倫理』論文における社会的分業の教育認識とその史的意義〜互酬的交換の理念と「共通善」社会にむけた〜」『宮崎大学教育文化学部紀要(教育科学)』第30号、pp.41-59、2014.3。
- 河原国男「M.ヴェーバー『古代ユダヤ教』における政治教育共同体の認識とその史的意義~教育の史的起源としての「魂への配慮」~」『宮崎大学教育文化学部紀要(教育科学)』第29号、pp.55-73、2013.8。
- 河原国男「M.ヴェーバー『職業としての政治』の政治教育思想とその史的意義〜「実証」を通じての政治指導者形成の思想〜」『教育学研究』第77巻第3号、pp.255-270、2010.9。
- 河原国男「M. ヴェーバー工場労働論における教育認識の構造と特質〜形成契機としての“自律化”の思想史的位相〜」『教育学研究』第74巻第3号、pp.321-334、2007.9。
- 河原国男「M.ヴェーバー大学教育論とその思想史的位相の”両面性” 〜教授・学習論におけるSachlichkeit原理の主張を中心に〜」『教育学研究』第73巻第1号、pp.1-14、2006.3。
- 河原国男「日本近世教育思想史における「ヴェーバー的問題」〜M.ヴェーバー儒教論における「合理主義」≫Rationalism≪の二類型と教育史的問題の構成〜」『教育学研究』第69巻第1号、pp.147-155、2002.3。
北海道家庭学校寮長藤田俊二の<成長証明>的な実践記録の研究
- 河原国男「北海道家庭学校 寮母藤田セツ子の「家庭であること」の実践とその政治教育的意義〜留岡幸助の「家庭的生活」認識と関連づけて〜」『教育科学論集』宮崎国際大教育学部紀要・第11号,2024.12
- 河原国男「北海道家庭学校寮長藤田俊二の校長谷昌恒との対話的関係とその意義〜寮生を仲立とする校長講話「ローマ人への手紙」に対する寮長藤田の応答を中心に〜」『教育科学論集』宮崎国際大教育学部紀要・第10号,pp.1-55、2023.12
- 河原国男「北海道家庭学校寮長藤田俊二の中期日誌における寮生理解について〜対話的コミュニケーションの実践とその意義〜」『教育科学論集』宮崎国際大教育学部紀要・第9号、pp.15-102、2022,12。
- 河原国男「北海道家庭学校寮長藤田俊二年譜補遺」『宮崎大学教育学部紀要(教育科学)』第91号、pp.35-49、2018.8。
- 河原国男「藤田俊二 未発表原稿『誰れが悪いのでもない 〜ある父子1960年か1994年2月までの日々 〜』〜本文とその主題について〜」『宮崎大学教育文化学部紀要(教育科学)』第32号、pp.11-80、2015.3。
- 河原国男「北海道家庭学校寮長藤田俊二の実践記録一覧」『宮崎大学教育文化学部紀要(教育科学)』第31号、pp.87-131、2014.8。
- 河原国男「北海道家庭学校寮長藤田俊二年譜」『宮崎大学教育文化学部紀要(教育科学)』第27号、pp.21-52、2012.8。
- 河原国男「『ひとむれ』の対話的世界について」『ひとむれ 再刊1000号記念特集号』北海道家庭学校機関誌、pp.52-54.2022.2.
その他