教員紹介

教育学部 児童教育学科

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教授

中山 迅

Hayashi Nakayama

出身国

日本 Japan

学位 分野・取得大学

博士(広島大学)

教授分野

教育行政

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経済協力開発機構(OECD)によるPISAの評価枠組みの中心は,読解(reading),数学 (mathematics),科学(science)の3つのリテラシーであり,これらは「生きるための知識と技能」と見なされています。中でも読解リテラシーは一人の人間が周囲の人々や社会と交流しながら生涯にわたって育んでいく重要な力です。これは,単なる「読む力」ではなく,必要な情報を見いだし,それらを理解し,関係づけて意思決定する力であり,日常生活や社会のあらゆる場面での判断に直結して,数学的リテラシーや科学的リテラシーの基盤にもなっています。私がこれまで研究してきた科学教育や科学コミュニケーションにおいても,事実と意見を明確に区別することや,証拠と理由付けを明確にして相手に自分の考えをわかりやすく伝えることが大切で,リテラシーが一人の人間の中で統合されて発揮されることが大切です。皆さんといっしょに,そのような力を学校や社会で共有できるようにしていきましょう。

主な研究課題 Research Topics

  • 科学概念の理解に関する研究
  • 科学的探究の教授・学習に関する研究

所属学会 Associations

  • 日本科学教育学会
  • 日本理科教育学会
  • 日本物理教育学会
  • 日本教科教育学会
  • 日本教育工学会
  • 日本教育心理学会
  • 日本認知科学会
  • 日本生活科・総合的学習教育学会
  • 日本サイエンスコミュニケーション協会
  • Australasian Science Education Research Association (ASERA)

主な研究業績 Research Achievements

論文(査読付・招待)
  • 中山 迅, 小牧 啓介, 野添 生, 安影 亜紀, 徳永 悟, 新地
    辰朗(2020):小学校理科授業におけるプログラミング体験の有効性—小学校第4学年「電流の働き」単元の事例—,日本教育工学会論文誌,43 巻 Suppl. 号 69-72, DOI
    https://doi.org/10.15077/jjet.S43041
  • 中山 迅, 山本 智一(2018):学部教員養成における小学生の重さ概念の形成を目指す文脈ベースの理科授業,物理教育,66 巻 2 号 148-151,DOI
    https://doi.org/10.20653/pesj.66.2_148
  • 中山 迅(2016):科学教育とは何かについて考える (巻頭言),科学教育研究,40 巻 3 号 255,DOI https://doi.org/10.14935/jssej.40.255
  • 中山 迅, 猿田 祐嗣(2015):小学校理科教科書における「問い」の現状と理科授業への示唆,理科教育学研究,56 巻 1 号 47-58,DOI
    https://doi.org/10.11639/sjst.sp14007
  • 中山 迅, 猿田 祐嗣, 森 智裕, 渡邉 俊和(2014):科学的探究の教育における望ましい「問い」のあり方―日本の中学校理科教科書における「問い」の出現場面と種類―,理科教育学研究 ,55 巻 1
    号 47-58,DOI https://doi.org/10.11639/sjst.sp13014
  • 中山 迅, 山口 悦司, 里岡 亜紀(2010):サイエンス・コミュニケータとしての力量向上が中学校理科教師としての力量向上に与える効果についての事例研究,科学教育研究,34 巻 2 号
    220-236,DOI https://doi.org/10.14935/jssej.34.220
  • 中山 迅, 秋山 瑠美子(2007):中学校理科授業中の発話に現れる日本的な用語としての「様子」,理科教育学研究,48 巻 1 号 85-93,DOI
    https://doi.org/10.11639/sjst.KJ00005018378
  • 中山 迅, 大塲 裕子, 猿田 祐嗣(2004):科学理論と現象を関係づける力を育てる教育課程の必要性 : 酸化・燃焼に関するTIMSS理科の論述形式課題に対する回答分析から,科学教育研究,28 巻
    1 号 25-33,DOI https://doi.org/10.14935/jssej.28.25
  • 中山 迅, 宮川 雄司(1999):小・中学生の力概念の基底としての存在メタファ,科学教育研究,23 巻 2 号 81-88,DOI
    https://doi.org/10.14935/jssej.23.81
  • 中山 迅, 武村 重和(1998):「自然」と「科学」のとらえ方の国による違い,科学教育研究,22 巻 2 号 104-106,DOI
    https://doi.org/10.14935/jssej.22.104
  • 中山 迅(1998):子どもの科学概念の比喩的な構成,科学教育研究,22 巻 1 号 12-21,DOI https://doi.org/10.14935/jssej.22.12

*上記を含め

・学術論文(査読あり及び招待):50編

解説記事
  • 中山 迅(2023):理科で育成する読解リテラシー,指導と評価(図書文化),69巻2月号,54-55
  • 中山 迅(2022):理科教育の高大接続の現状と課題,IDE現代の高等教育,642号,37-40
  • 中山 迅(2021):理科授業における文脈設定と科学的な問題解決 · 探究との両立,71巻 (通巻834号),9-11
  • 中山 迅(2021):理科教育の課題:「科学とは」授業で欠落,日本経済新聞,2021年10月12日,29[教育面]
  • 中山 迅(2019):理科におけるパフォーマンス評価,「指導と評価」(図書文化),65巻9月号,18-21
  • 中山 迅(2018): 主体的・対話的で深い学びを授業で実践する-理科-,「指導と評価」(図書文化),64巻11月号,16-18
  • 中山 迅(2018):理科学習における「問い」とは何か -問い・疑問・問題・課題-,理科の教育(東洋館出版社),67巻10号 ,5-9
  • 中山 迅(2016): 理科授業における「問い」への着目の大切さ,理科の教育(東洋館出版社),65巻11号,44-45
  • 中山 迅(2014): 21世紀によりよく生きていくために必要な資質・能力を育てる方法—教科学習の問い直し(一般論と理科)—,指導と評価(図書文化),60巻8月号,35-37
  • 中山 迅(2009): サイエンスコミュニケーションと理科教育,理科の教育(東洋館出版社),58巻1号,38-41
  • 中山 迅,古家明子,福松東一,岡田能直(2007): 中学校理科授業に心肺蘇生実習を導入して取り組む命の教育,理科の教育(東洋館出版社),56巻2号,95-97

*上記を含め

・解説記事 98編

著書
  • (共編著) 河原 国男・中山 迅・助川 晃洋 編著/小中一貫・連携教育の実践的研究 —これからの義務教育の創造を求めて—,第10章 児童・生徒の科学的な学びの一貫性を実現する教育課程,pp.
    120-133, 2014年8月,東洋館出版社(東京)
  • (共編著) 猿田祐嗣・中山 迅/思考と表現を一体化させる理科授業—自らの言葉で問いを設定して結論を導く子どもを育てる—,あとがき及び第1部第2章理科学習における問いの設定,pp.
    16-28,2011年11月,東洋館出版社(東京)
  • (共編著) 中山 迅,奥村高明,根井誠編著/インターネットがひらく総合的学習(全167頁),
    「はじめに」・第1章「インターネットなんて学校教育に使えない?」・第7章「座談会・・・全国発芽マップの成果と課題」編集及びpp.3-4, pp.14-24,91-99,1999年3月,明治図書(東京)
  • (共編著) 中山 迅・稲垣成哲 編著/理科授業で使う思考と表現の道具-概念地図法と描画法入門(全160頁),編集及びpp.15-24,1998年7月,明治図書(東京)
  • (共編著) 中山 迅・山口幸彦 編著/子どもが生き生きする体験学習のアイディア(全131頁),編集及びpp.9-13,1996年4月,明治図書(東京)
  • (共編著)(翻訳) 中山 迅・稲垣成哲 監訳/子どもの学びを探る-知の表現を基底にした教室をめざして-(全239頁),監訳者まえがき・第1章 理解の本質・第9章 単語連想法,pp. 3-5,
    10-31,174-192,1995年2月,東洋館出版社(東京)
  • (共編著)(翻訳) Shawn M.
    Glynn他編著・武村重和監訳・中山 迅・稲垣成哲・世波敏嗣・松原道男・吉田淳・中山玄三 翻訳/理科学習の心理学(全288頁),第3章 理科学習における概念変容のモデル・第5章 物理概念についての生徒の理解の発達パターン・訳者あとがき,pp.53-76,103-132,285-287,1993年7月,東洋館出版社(東京)

*上記を含め

・著書14冊

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