教育学部 児童教育学科

教員メッセージ

自然や生物と関わり、子どもの
「なぜ?」に寄り添える先生へ。

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ボクがインタビューしたよ! MIU(ミウ) 宮崎国際大学公式マスコット
キャラクター MIU(ミウ)

生物学(生態学・進化生物学・生物教育)

田川 一希 Kazuki Tagawa

出身地 日本
担当教科 保育内容指導法(環境)、
幼児と環境、環境と科学など

田川先生は自然の観察や体験を通して学び、
子どもたちにその素晴らしさを教えられるように
なることを目指しているよ!

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現在の専門分野を目指したきっかけは?

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幼稚園児のころから生物が大好きでした。自宅の庭で10匹以上のコガネグモを放し飼いにして観察したり、池を作ってトンボを呼び寄せたりと、常に生物に囲まれた少年時代を過ごしました。生物の中でも、特に興味を持っていた対象は植物です。家族で山に登って野草を観察したり畑仕事を手伝ったりする中で、さまざまな色合いや形、においを持つ花に出合い、その多様性に心を動かされました。大学では生物学を専攻し、植物の生態を研究する道を自然と歩んでいました。同時に、生物の世界の魅力を多くの人に伝えたいという思いも強く持っていましたので、生物教師になることも考えていました。そのため、好きな生物の研究と教育を両方行うことができる大学教員は、私にとって魅力ある職業でした。

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専門分野のおもしろいところって?

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生物の世界は多様であり、予想もしなかった発見に幾度となく出合えることです。エピソードを1つ紹介します。大学院生の時、沖縄での調査中に、不思議な現象を発見しました。それは、「さわると閉じる花」です。花の写真を撮影しようと、コモウセンゴケという植物の茎をつかんでいると、花がみるみる閉じていきました。それまで、さわると素早く葉を動かす植物(オジギソウなど)は知られていましたが、さわると閉じる花は世界で初めての発見となりました。発見した日、一緒に調査をしていた先生と「この現象にはどのような意味があるのか」について夜通し語り合ったことを覚えています。生物はさまざまな環境での生活に適応し、個性的な特徴を進化させています。それは私たちの想像をはるかに超えてくるものです。一生、身近な自然の中で感動し続けることができることが、生態学の魅力だと思います。

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大切にしていることや目標は?

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授業で大切にしていることは大きく2つあります。1つ目は、学生が自然や生物と直接関わる機会を用意することです。どの授業でも、毎回のように、旬の生きた昆虫や国内外で収集した生物の標本を持ち込み、五感を使って観察してもらっています。「保育内容指導法(環境)」では、ダンゴムシ採集、植物遊び、泥団子作りなど、さまざまな自然遊びを学生に体験してもらっています。学生には、教師として子どもに理科や自然遊びを教える前に、自分自身でその楽しさを身体的に感じ取ってほしいと考えています。
2つ目は生物に関する「なぜ」を考え、それをわかりやすく正確に他人に伝える力を育てることです。「環境と科学」では、「なぜタンポポの種には綿毛がついているの?」「なぜライオンはオスだけたてがみを持っているの?」など、身近な生物に関する疑問を提示し生態学的な視点から考える機会を設けています。その際には「小学生や幼児が理解できるよう説明しよう」と伝え、グループで議論をしてもらっています。このような取り組みを通じて、子どもたちの素朴な疑問に寄り添い、一緒に楽しむことができる小学校教諭・保育者を育てたいと考えています。

Pick Up 授業

保育内容指導法(環境)

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大学内の生きものマップを作成する授業では、テーマはグループで自由に設定。「食べられる植物」「虫の顔図鑑」など、毎年とてもユニークなんだ。中でも人気があるのが昆虫に関するテーマ。最初は「虫は気持ち悪い」と遠巻きに見ていた学生も、友だちと一緒に活動するうちに昆虫採集に夢中になるとか。狩猟本能が刺激されるのかオニヤンマを追い回したり、タマムシの見事な光沢に見ほれたり、魅力を感じるポイントは学生によってさまざまなんだって。
人気なのは、宮崎市のフェニックス自然動物園で動物を観察して、幼稚園で用いる教材を作成する授業。観察する動物を1種類決めて、1時間半(!)動物の行動をグループで記録するよ。その後、動物の行動を生物学的な視点から分析して、子どもの動物概念を育てる保育教材の作成につなげていくんだ。動物を長時間にわたって観察することで、学生たちは今まで知らなかった動物の一面を発見するんだね!

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MIUの魅力って?

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宮崎国際大学の魅力は、教員1人あたりの学生数が少ないために、きめ細やかな指導が受けられることです。それを象徴する2つの事例を紹介します。
1つ目に、4年生の卒業論文で各研究室に配属される学生は4〜5名であり、学生の個性や興味関心を大切にした研究活動が可能です。実際に、私の研究室では、学生の興味を尊重してダンゴムシ、カエル、クローバーなど多様な生きものを扱ってきました。
2つ目に、模擬保育・授業を「全員」が実践し、教員や仲間からフィードバックをもらう機会があります。幼稚園教諭・保育士を目指す学生が受講する保育者養成実践講座では、学生それぞれに担当教員がつき、保育指導案の作成から教材の選定、実践までサポートを行っています。このように学生一人ひとりに教員の目が行き届くため、丁寧な教育を受けられる点が魅力です。

田川先生から これから学ぶ人へメッセージ

教育学部では、情報をすべてありのままに受け入れるのではなく、「なぜ」と疑問を持ち多角的に検討する姿勢を学んでほしいと思います。世の中にはさまざまな情報があふれています。その情報を正確に理解し、取捨選択した上でわかりやすく伝える能力は、情報の伝え手である教師を目指す学生にとって重要です。
また、これまで自分が受けてきた学校教育や一般的に連想される教師のイメージを「常識」と考えて思考停止するのではなく、その意味や「正しさ」を改めて考えていくことを大切にしてほしいと願っています。例えば、多くの学校では「髪を染めてはいけない」と指導します。それはなぜなのでしょうか? その指導は果たして「正しい」のでしょうか? 「正しい」と仮定した場合、その理由を子どもが納得できるよう説明できるでしょうか? 教育学部で自らの常識を疑って探究してみてください。
大学で学ぶ学問分野は多岐にわたっており、教員の研究分野は高度に専門化しています。同じ「教育学部」という名前の学部であっても、大学によって在籍する教員の専門分野は異なり、卒業論文などで扱うことができる内容も変わってきます。そこで、入学前に各大学の情報を積極的に収集し、自分の学びたい分野を扱っている教員がいるか、授業は開講されているのか確かめてほしいと思います。複数の大学や進路を比較検討し、後悔のない道を選んでください。

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Kazuki Tagawa Profile

  • 2018年 
    九州大学大学院一貫制博士課程修了 博士(理学)
  • 高校・短大教員を経て、宮崎国際大学講師に着任

私の趣味は仕事と同じく生物の研究ですので、休日も生物の調査をするためにフィールドに出たり、研究室で実験観察を行ったりすることが多いです。特に長期休暇は、日頃行くことができない国内外のフィールドで調査を行うことが楽しみです。時間が許せば、昼夜問わず山の中で小さなイモムシの行動を観察したり、植物にやってくる昆虫を記録したりしています。

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宮崎は、1年を通して暖かく、植物や昆虫とふれあう期間を長くとることができるところが素晴らしいと思います。宮崎の中では高千穂の棚田の風景がお気に入りです。春には澄んだ田んぼの水の中でゲンゴロウが泳ぎ、秋には畦にリンドウやサイヨウシャジン、ヤマラッキョウがたくさんの花を咲かせます。生きものの影が濃い里山の風景はいつ見ても心洗われる思いがします。

何事も楽しくやることをモットーにしています。

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